2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

歴民

私の故郷は福井県鯖江市ですが、江戸後期から明治初期まで主に京都で国学者・歌人として後進指導をし、晩年は郷里・鯖江にてその生涯を終えた鯖江藩士・清水完和という方がおられました。清水完和の国学の師は城戸千楯という方で、その城戸千楯は本居宣長の…

難破船

いよいよ円が86円台に入ったようです。 デフレ、デフレといわれるなかで、GDPギャップが40兆円もあるそうですが、平成20年の実質国内総生産は556兆円ですから、それと比較しても7.2%の供給超過になります。またIMFの2009年の日本の成長率が−6%とすると、国内…

人を恋うる歌

与謝野鉄幹の有名な[人を恋うる歌]の一節に、「玉をかざれる大官は みな北道の訛音あり 、 慷慨よく飲む三南の 健児は散じて影もなし」というのがあります。北道とは当時の朝鮮北部で三南とは朝鮮南部のことでしょう。北の人は財を蓄えた高官が多く、南の人…

三島由紀夫の叫びと嘆き

昭和45年11月25日に三島由紀夫は、市ヶ谷で日本人に覚醒を呼びかけ自決しました。 その三島がかつてこう言いました。 「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このままいったら日本はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深く…

鬼の首

事業仕分けの記事が新聞を賑わせていますが、国庫事業の無駄削減を旗印に激論が闘わされているようです。財務省は鬼の首でも取るような構えで、長年の財政健全化に宿願だったのでしょう。しかし他の省庁は次から次へと事業を廃止されて、その存在意義自体が…

透けて見える悪意

今日の日本経済新聞で、「平成の天皇ー即位20年の姿」という特集が始まりました。今日は「象徴のあり方」ということでしたが、注意深く読むと皇室に対する悪意が、そのやわらかく見える文章から透けて見えるような気がしました。その中で東京大学の御厨貴教…

思考中=無口

先週やく2ヶ月ぶりに、東京に出張しました。新宿を夕方歩いていると、居酒屋のチラシを何枚か配っていましたが、店はそれぞれ異なっていますが、価格はみな270円均一でした。またあちこちの飲食店が、格安の立ち飲み屋に替わっていました。急激にデフレが進…