声がでかいだけの卑怯者

尖閣事件のビデオが流出し、政府はヒステリーになっているようですが、なぜそんなに感情的になるのでしょうか。
今月7日から横浜で行われるAPECで、胡錦濤との首脳会談を何が何でも行いたいのでしょうが、事の真相を封じたままで、それも中国に有利な状態で行いたいという政府の意図が理解できません。
ビデオの流出は、事件の発生当初から誰でも予想していたことですし、以前から一部ではすでにDVDが出回っているという噂までありました。このビデオは単なる刑事事件の証拠品という次元から、政府が弱腰対応で検察の判断として釈放した時点で、国民の知る権利の対象になっています。それを公開せずに、たかだか6分程度のものを、国会の秘密会で視聴するというのでは、流出して当然です。
釈放にしてもビデオの公開禁止にしても、あまりにも中国への配慮のし過ぎではないでしょうか。つまり中国主導の日本外交になっていて、それに国民が怒っているのです。

いま仙石官房長官は、やっきになって流出の犯人探しをしているようですが、犯人が見つかると、その犯人は英雄になります。英雄は政府の弱腰に義憤し流出という行動にでたのですから。「藪をつついて蛇がでてきた」ということになるのは解っていても、洞察と計画はなく、ただ突っかかって言い負かすことが政治だと勘違いしているような知能程度では、自分で自分の首を絞めることになるのは自明のことです。
一度洗濯機で頭を洗いなおすことを、菅・仙石の2人にはお勧めします。

それにビデオの流出先が、海上保安庁だ検察だと騒いでいますが、おそらくアメリカ軍にも渡っていたはずです。在日米軍に事情聴取でもしたらどうですか。
小沢に国会招致の説得もできないのですから、米軍には電話もかけられないでしょうが。

声がでかいだけの卑怯者では、一国の政権運営ができないことに、もう気づいているはずですから、国民からレッドカードを提示される前に、身を引いて国外逃亡でもすることが菅首相の晩節を汚さないことになるのではないでしょうか。そういえば昨日どこかの懇談会で、首相は「政権の延命を考えず」と発言したそうです。一刻も早いほうがいいと思います。